Habby中野

夏へのトンネル、さよならの出口のHabby中野のネタバレレビュー・内容・結末

3.7

このレビューはネタバレを含みます

少年は失くしたものを取りに行き、いつしか彼が失くし物となる。
かつて死んだ時間や何か、ガラケーの軋むボタンを押し込んで、現代へ送信。
夏のノスタルジアの裏にある、もう無いもの、でもそれはあったもの。追憶は爽やかさではない、それは死との正式な別れだ。と、そう言ってもらえるなら少し、懐かしむことへの罪悪感がなくなった。
トンネル内の造形は全然好きになれなかったけど、水溜りの反射、雨、曇り空、静かな海、細かいアニメーションがとても美しかった。
Habby中野

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