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生きる LIVINGのkalindaのレビュー・感想・評価

生きる LIVING(2022年製作の映画)
3.9
「生きるを楽しむ」

「生きる意味とは…」


大学生の頃、
私はレンタル店でアルバイトをしていた。
邦画の棚に陳列されている
黒澤明監督のオリジナルは勿論知っていた。
当時20才の私には、
なんだかとてつもなく壮大なテーマに感じ
大きすぎるなぁ…と、
敬遠していた作品。

昨年ちょっと色々あり、
命の期限について考える日々が続いた。
今もほんのりくすぶってはいるけど。


ウィリアムズ(ビル・ナイ)のように、
日々決まったルーティンで
過ごしている人は多いんちゃうかな。
それが安心する人もいれば、
そうじゃない人もいる。

ウィリアムズにとっての異世界(夜の世界)笑
そこでの出会いで「生きるを楽しむ」という
セリフがあった。
うん…ほんまにせやなぁ。


ほんの少し勇気を出して一歩踏み出す。
ちょっと寄り道をしてみる。
そうすると違う世界が見えてくるかもしれへん。
マーガレット(エイミー・ルー・ウッド)のように
クルクルと表情が変化して、
活き活きと気分が高揚するのがわかるも。

仕事一筋の英国紳士でもあるウィリアムズを
ビル・ナイが演じることで
チャーミングな一面も垣間見れ
心境の変化もナチュラルに感じられた。


経験を重ねた大人の方々に
じんわり染みる作品です。

日々を大切に
たまには楽しんで
生きていきたいですね。
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