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哀れなるものたちのkalindaのレビュー・感想・評価

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
4.8
いやー、ほんまに凄い…
メッセージ性もありながら
視覚的要素、名演、音楽
重くなり過ぎないような仕掛け
クスッとする場面
遊び心もあって
どの角度から見ても完璧ちゃうかな
見応えあり、面白い!


子供のような無邪気な笑顔
“幸せ“ を知った恍惚な表情
世の中の現実を知り打ちひしがれ流す涙
人として学び知り羽ばたこうとする凛とする姿

ベラの一生はかなりのスピードで進み
観客にも勇気を与えてくれる
覗き見をしているようなある演出も好み

モノクロの世界が描く
若干グロさを感じる序盤、
グロ、ホラーが苦手な私は
いつまで続くのかと若干不安を覚えた
その不安はすぐに解消されたけどね

純粋で子供のようなベラ
カラダは大人の女性
“幸せ“ を知ってからの振る舞い
周りの人々とのやりとり…
「どうしてなの?」
特にダンカン(マーク・ラファロ)との関係
彼がなかなか楽しいお方で…笑
色々な意味で何度も笑わせてもろた


幼い頃から周りの状況や顔色を伺いながら
自分をあまり出せない私は
ベラのような人が憧れでもある

自分がしたいことができる

女性にとっては
まだまだ難しいのは世界共通なのかな
せやからこそ、
このような作品が生まれてるんやろね
表現の仕方は違うけれど
・バービー  (2023)
・お嬢さん  (2016)
少し似ている気がした
“お嬢さん“ のダークな色彩や
エログロの世界観が重なる部分もあった
自分はかなり好きやな

中世ヨーロッパ風、ゴシック、ファンタジー
かなり独特の世界観
美術・衣装・音楽 全てが素晴らしい
不思議な音色を奏でる
テルミンのようにも聞こえる不協和音
その耳からの音のズレが
より一層この世界観をを引き立てている
・アメリ (2001)
“アメリ“のような歪んだ撮り方もまた楽しい

エマ・ストーンの名演
素晴らしい独特の世界観
鑑賞後、清々しい気持ちになった
大きなスクリーンで
ご覧いただきたい作品ですね


元気出た!
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