びんぼん

ザ・ロストシティのびんぼんのネタバレレビュー・内容・結末

ザ・ロストシティ(2022年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

程々の出来映え

程々の冒険
程々のロマンス
程々のコメディ

キャストは程々どころか、かなりの豪華版なのに、惜しい
なんて言うか
程々の『ロマンシングストーン』?

ダニエル・ラドクリフ演じる富豪がまずそこまで恐ろしくない
弟に跡目を奪われて、一発逆転狙いという動機なんだろうけど、もっと古代遺跡ラヴなマッドコレクターみたいな方がしつこさが出たように思う
そもそもそんなしつこさは求められておらず、軽いコメディとして見ればあれで充分だったのかもしれないけど物足りなさは否めない
おやおやハリー?いけませんよという見方をしてしまう

ブラピの贅沢使いは良かった
本来ならば、あの役の人物がボヤきながらもヒロインと冒険をくりひろげロマンスに辿り着くというのが王道
そこをひとひねりして、アランをヒーローポジに据えてきたのは良い目の付け所

実際、アランは可愛かった
ヅラを恥ずかしがりつつも、ロマンス小説のカバーモデルとしてセクシーガイを演じているのもいじらしいし、鈍臭いながらもヒロインを助けようと奮闘する姿は健気

でも肝心の2人にケミストリーがないというか
全くトキメキは伝わってこず
もうちょっと2人にはロマンスターン頑張って欲しかった

そしてコメディとして見ても今ひとつ笑えず
あのマネージャーの女性とか、彼女が出会う現地の操縦士?の男性とか、面白さのポテンシャルがすごく感じられたのに
なんだか勿体ないという気持ち

最もハラハラし、怖かったシーンは、洞窟の細い穴を抜けるところ
高所も苦手だけど、閉所も苦手な私
奈良の大仏さんの穴を抜けるのも怖かった
サンドラ・ブロックですらギリギリだったのにチャニング・テイタムが抜けるのは無理じゃない?
プーさんみたいに詰まって抜けなくなったらと考えると泣きそうになる
びんぼん

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