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ハムレットのmiiのレビュー・感想・評価

ハムレット(1996年製作の映画)
3.8
ケネス・ブラナー 監督&主演。
舞台を19世紀に置き換えて 台詞も原作ほぼそのままの完全版との事。
彼の台詞量が凄まじい!
これ 覚えるの大変。
これだけでも ケネス・ブラナーって凄いのだな〜と思ってしまう。

「タイタニック」の前年の作品なので
ケイト・ウィンスレットの美しさもあのまま。

ちょい役でビリー・クリスタルやロビン・ウィリアムズも出演していらっしゃって
豪華でもあります。

兄のデンマーク国王を殺害して 新国王となった弟。
妃は国王死後2ヶ月ほどで 弟の妃となり 浮かれている母親。
亡霊となって現れた父親から真実を聞き
その怒りと憎しみで 気が触れたようになり
復讐を誓うハムレット。

オフィーリアを愛していながら
あの仕打ちは酷い!とも思う。
それほど 恋どころじゃなくなってしまったハムレットであるわけだけど
陰謀に巻き込まれてしまい
狂喜にのまれてしまったオフィーリアも不幸な女性でした。

舞台を観ているようで
台詞の言葉がやはり素敵ですね。
また 劇団に熱血指導するハムレットが
素のケネス・ブラナーのようにも見えて
「ハムレット」に愛着がある感じも伝わってくる。
そうでないと この4時間の長編映画は作らないわね。

一国の身内もめで破滅となった劇的な最期で
ここが最大の見せ場でありり 面白さでもある。
時間の長さも感じなかった。
不幸にまみれたハムレットの悲しみと怒りをストレートに感情的に表すケネス・ブラナーの演技も見応えがあり。
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