『ボーダー』のアリ・アッバシ作品。これが長編デビュー作らしい。
食べ物は自給自足で白いものは口にしないビーガン夫婦のもとに短期ハウスキーパーとしてやってきたシングルマザーが、子どものできない夫婦のために代理受胎したことで起きる恐怖の出来事in デンマーク。
陰陽思想だったり(ヒーリングカウンセラーがビョルン・アンドレセン)、ストイックな食生活(性生活はぜんぜんストイックじゃない)だったりがどこにどういう風に影響しているのかがいまいち判然とせず、邪悪な存在が何に起因しているのかも分からないまま、あれよあれよという間に事態は最悪な方向に向かっていくのが不気味ではあるけれど別段怖くはない。
思考が極端になると人間は何かに憑かれやすくなる(あるいは何かを生み出してしまう)のだという、見慣れたパターンがオチ…?
私からしたら、住み込みハウスキーパーとして派遣されてきたら、着いて初めて電気も水道も通ってないと聞かされるってほうがよっぽど恐怖だけどね。えぇぇぇ鶏の世話もあるのおぉぉぉぉ泣
デンマーク版のポスターが『ローズマリーの赤ちゃん』のパクリだと思う人~?(ハイ✋)