Ayax

TAR/ターのAyaxのレビュー・感想・評価

TAR/ター(2022年製作の映画)
3.7
試写会で鑑賞。
ケイト・ブランシェット様、堂々たる主演。主演女優賞総なめしてたのわかる。アンソニー・ホプキンスが「ファーザー」で総なめしてた時みたいな。ほぼ全編ケイト・ブランシェット様。EEAAOがチーム映画だったのに対して、こちらは独壇場映画という感じ。
ケイト・ブランシェット様、この映画のために指揮とピアノを習得したそう。そして、ドイツ語も。ドイツ語を流暢に話すのかっこいい!字幕付けてほしかったけど無かったのは意図的なのか、これから付けるのか。
冒頭からエンドクレジットみたいな仕様で音楽も民族音楽みたいなのが流れて、ああ絶対寝ちゃうって思った。ちょっと寝た。途中からはちゃんと引き込まれた。どうやってこれ終わらせるのかなという興味の持続。
普通の人が気にするかどうか微妙な生活音が強調されていて、絶対音感があるターの感覚を表現していて、不穏で面白かった。
最後はちょっと不思議。
オーケストラ、指揮者の男社会でがんばる女性というありがちな話ではなく、そこで女性が王として権力をふるったらみたいな話。男性だとすぐハラスメントだと問題になりそうだけど女性が同じことしたらみんなどう思う?と問われているような。

<以下、ややネタバレ>
終盤、「地獄の黙示録」の撮影の名残りだみたいなセリフがあって、ベトナムかなと思ったけど、看板にベトナム語がなくて、どこだろうと思った。「地獄の黙示録」のロケ地を調べるとフィリピンだったようで、じゃあフィリピンかなと思ったけど、それだったら英語通じないのがおかしいよね。やっぱりタイ?架空のアジアの国かな。
オルガがクリスタと何か繋がりがあって復讐しに来たのかなと思ったら全然違った。安易な発想。

ギャガの試写室、スクリーンがめちゃくちゃ上の方に付いていて首痛かった。
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