天才指揮者のリディアの栄光と転落。
圧倒的なカリスマと頂点に向かってまっすぐに進む姿は崇高でした。
これはケイト・ブランシェットに当て書きした脚本とのこと。
それもあってか、全てが完璧で見入ってしまった。
頂点を極めた人があっけなく転落していく様は、結局のところアートは客商売なのか、、と思ってしまうところでしたが、
ラストまでリディアが自分の居場所を探して求める姿こそが本物で、アートは決して客のためではないなと思わせてくれました!
しかし、心を躍らせてくれる音楽という壮大な物を、人間同士のいざこざでダメにしてしまうのは本当に勿体無い。
まさに有色人種のフェミニストがバッバを嫌うのは音楽の正当な評価ではない。と言ったシーンがあったけど、
現代では音楽そのものの価値よりも、プロセスが重要視されるんでしょうね。
本物が何かわからないことがたくさんあるから、
できればプロセスでなく、結果で良いものを受け入れたいと思う。
だが、その裏で不幸を容認していることになる。
んー全ての人が幸せになるって難しいですね。