カズナリマン

女子高生に殺されたいのカズナリマンのレビュー・感想・評価

女子高生に殺されたい(2022年製作の映画)
1.7
いいレビューをちょいちょい見まして、注目の城定監督(愛なのに、アルプススタンドのはしの方)作品ということもありアマプラで見たのですが…
うーん、総じて演技力が低い!!!というか、女優陣の顔ぶれを見ると(田中圭以外はほぼ若手女優陣なので)他の作品ではもうちょっと上手かったような気もするので、コレは監督の演出がダメだったというほかないですねー。
あと、描き方を完全に間違えましたね。「女子高生に殺されたい」というクレイジーな願望を抱いだ教師のクレイジーな計画を描くなら、こんなにアホ真面目に「さも起こりそう!」なシリアスドラマチック演出より、ブラックユーモア強めなジャンルで勝負した方が良かったんじゃないかなあ。主人公の願望も含め、二重人格やら、催眠療法やらとにかく強めなフィクション記号がガンガン入ってもはや「パロディ」手前の材料てんこ盛りに、荒削りを通り越した演技陣の説得力薄い演技をパラパラとふりかけ、さあどうぞって😅
食えないっす、こんな雑料理!
いや、雑ではないですね。演出には一生懸命さが漂ってます。ただ誰か教えてあげてほしい!あんた、生煮えだよそのシチュー!材料の芯は硬いし、味見はしてない、食感も味も互いに馴染んでないんです…ああ、わかりにくい表現をお許しください。ただコレだけは言いたい!「学芸会レベルの演技陣による学芸会演劇シーン」はきっと史上初!本当に見るに堪えません!(繰り返しますが、コレは俳優さんたちのせいというより、演出のせいだと思います)

正直ストーリーは面白いんですよね。
変態教師が女子高生に殺されるために計画を練りに寝るわけですから。
ただやっぱり、これをユーモアゼロで描こうとした映画プランが完全に失敗に感じました。
ちょいちょい「そんなこと女子高生がいう?」なセリフも気になりましたねー。原作にあった?としても、です。
田中圭はいつも通り頑張ってます。ただ、変態教師と呼ばれるにはちょっと薄いですね、演技もセリフも。
美男美女ばかりの教室…これそろそろ無くならないんですかね?正直女子2、3人の見分けがつかないっす。
んで、二重人格演技には一言言いたい…あの演技が彼女のキャリアの汚点にならないことを祈ります。
そして最後に。あの地震予知能力いりました????