カズナリマン

さがすのカズナリマンのレビュー・感想・評価

さがす(2022年製作の映画)
2.1
前半の「指名手配犯を見かけて消える父親をさがす」話と、中盤からの「実際に何が父親の身に起きていたか?」がなんか釣り合ってない気がしてイマイチ。
そのチグハグ感ゆえ、中盤からの展開は、「意外性」と「強引な社会派メッセージ」を入れ込むだけの壮大な小細工に感じてしまいました。。。

本当にあのテーマをやりたいなら、中盤をメインいすればいいですもん。
最初の「姿を消す」くだりとか、あまり意味ないし!
あと、テーマの芯に来ることが母親との出来事なら、主人公(楓)と母親との関係にもっと触れるべきとも思ったんですよねーー。

だから結論として・・・

本当にこの監督はこのテーマを扱う話をやりたかったのかなぁーという疑問を拭いされませんでした。最初にあったのは社会派テーマではなく、「指名手配犯を見て失踪した父親」というエンタメ要素だったんだろーなと。その物語のミステリー部分の意外性を高めるために突っ込んだのが、中盤以降の社会派テーマだったんだろうな、と。

主演二人の演技は良かったですが、楓とテーマとの関わりの薄さと、意外性重視の意味ない時間軸いじりと(ちょっと戻って、その前に戻るとか)、ナルシシスティックな演出(最後の卓球とか)が、素晴らしい設定(指名手配犯を探して失踪した父親探し)をぶち壊しちゃってたかなーー
最初ワクワクしただけにもったいなかった!

ネタバレ・ネタバレ・ネタバレ
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ネタバレ・ネタバレ・ネタバレ
ネタバレ・ネタバレ・ネタバレ
ネタバレ・ネタバレ・ネタバレ

っていうか、なんで最後また父ちゃんあのチャットに答えちゃうの…
あそこは自分からいっちゃダメでしょーーー向こうが調べて会いに来るとかならともかく。
あそこでも「あーあ。卓球のシーン入れたかったからこういう展開にしたんだろな…」とガッカリ…