とがぴ

仮面ライダーオーズ 10th 復活のコアメダルのとがぴのネタバレレビュー・内容・結末

1.0

このレビューはネタバレを含みます

とても難しい。

良いシーンは確かにあった。レジスタンス対グリード含む800年前のオーズという構図でさながら戦争のような状況は昨今の厳しい世相を彷彿とさせる、奇妙な説得力あるリアリティもあるし、映司に憑依したアンクのシーンもおお…とはなった。

オーズに続編があるならこうなるだろう、と思う一方で正直な心の中の自分に問う。"本当にこんな事をしてまでオーズの続編観たかったか?"と。

確かに平ジェネFINALという前例がある以上、既にファンにとって理想のアンク復活というものをやっている手前似たような事は出来ないし、二次創作チックな事を今更やられても食傷気味という見解から、こういう設定にしたという事は想像に難くないし、続編とはそういうものだと思う。

RT龍騎も4号も受け入れられた自分がこれに今一つ首を傾げてしまうのは、「映司とアンクの状況を逆転させてまで作った新作をファンは、そして自分は望んでたのか?」と。

ファンという生き物は本当に面倒臭いものだという事を痛感させられそうな作品がまた1つ増えたなと言わざるを得ない。

しかもその代償と引き換えに手に入れたアンクの命も「願い」という実に抽象的で曖昧なもので結局懸念してた尺やグリード共々、「そんな雑でいいの?」と、どうしても思ってしまう。

だから折角役者達がエモーショナルな気持ちを込めて精一杯演じた比奈ちゃんとアンクがアイスを食べながら話し込んでるシーンも、その他のあらゆるシーンも昨今流行りの「これやればエモいだろ?」っていう凄く嫌いなタイプのものと同じ匂いを、まさかあんなに完成度が高くて観る度に感心してたオーズから感じる日が来てしまうとは。

何だか辛いです。凄く触れ難い作品。
とがぴ

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