みーゆー

仮面ライダーオーズ 10th 復活のコアメダルのみーゆーのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

伸ばした手


まだ感情が追いつかない。頭がぐちゃぐちゃする、ぽっかり穴が空いた感じ。文章がしっかりまとまるわけもない。受け入れられるか、と言われたらきっとしばらくは引きずっちゃうんだろうな。

心のどっかで、この危なっかしくて身の危険だけはブレーキゼロで自分のことよりも他人をまず気にしてしまう男はずっとずっと私たちの側にいてくれると思い込んでいたんだよ。大丈夫、そんなことは起きない、なんて勝手にずっと思ってた。

いつかの明日、のためにこの数週間で見返してその明日がくる日を待ち望んでいたから画面いっぱいに三浦涼介が映った瞬間「本当に10年経ったのか?」と疑った。オリジナルキャスト勢揃いでみんなぜんっぜん変わってなくてビビる。昨日見た映像と変わんねえってどういうことだよ、わたしだけ歳取ってんのか。

嬉しくて、懐かしくて、たまらない気持ちになった。

なのに、あれほど待ってた明日が来なければいいなんて何回でも思ってしまう。私の中の「火野映司ならこうするだろうな」があるからこそに、なんとも言えない消化不良な気持ちが器にいっぱいすぎてちょっと欲望どころじゃない。

まあVシネだよな、の時間配分ももったいない。グリード大集合に心が躍ったのにぽっと出のごちゃ混ぜミックスバカ王様(褒めてるよ好きだよデザイン)にやられるなんて!カザリなんて爪気にするようになった描写しかないじゃん!ウヴァお前は学べよ!まあ直情的なのもチャームポイントか。

とはいえ全48話で映司がアンクにしていたこと、を、アンクが映司にするようになっていたという対比描写には結構満足している。「アンクがいうならやる」に対して「映司の願望ならやる」んだよな、解釈としては微妙だけど48話後の人間を少しだけ思いやれるようになったアンクなら無くはないのかなと思えてしまう自分もいた。

しばらく飲み込みたくはない明日が来てしまった。
3人でアイスキャンディー持って手を繋ぐようなそんな日が、いつか来たらいいなんて思ってたんだけどな。映司くんのばか、やっと伸ばした手が届いたのに、満足なんかするんじゃないよ。

受け入れられるかなあ、受け入れなきゃなのか。
パンフで渡部さんが「これでやっと、映司という人は救われた」この言葉を読んだら旅人の彼を止めることなんて誰にもできなかったんじゃないか。

なあ、そうなのかなぁ、アンク。