このレビューはネタバレを含みます
無自覚な加害性の悪質さ。配慮している気になっている、迷惑がかかっていないと本当に思い込んでいる奴らへの怒りに満ちているように感じた。
周囲の人が大人になって目を瞑ってくれているだけなのにその優しさには気づかず平気な顔して他人の時間や空間を蝕んでくる。自分が迷惑をかけている可能性の存在すら認識していなさそうなお話にならない人間性にうんざりする。
「びっくりした」はただ上司が刺されたことではなくて、職場で不倫して迷惑かけた挙句クビになって人員に穴作って周りの仕事増やした上に悲劇のヒロイン気取って上司まで刺したその一連の自分勝手さに言っているんじゃないかなぁと受け取った。
リビングで寝袋広げられても邪魔くさいとか、朝の忙しい時間にコーヒーなんか悠長に淹れてる場合じゃないみたいなことに気づけないナオキの自己中心的な人間性が生々しくて凄くよかった!こだわりのコーヒーにそれまでの気遣いを捨てて「まずい」と吐き捨てる最後も好き笑
こだわりのコーヒーって一般人からしたら純度の高い「無自覚な加害性」が詰まってるものな気がしてきたな…上品ぶってるとこも相まって非常にそれらしい笑