NN4444のあつのネタバレレビュー・内容・結末

やっぱりホラーって短編に超向いてるジャンルだな。家の小さいテレビで短編ホラーを観るのもいいけど映画館で観るのも楽しいな。短編ホラーオムニバス映画を毎月公開してくれないかな笑

1作目
自分の欲のメタファー？である女の子に彼氏が襲われているのを眺めて笑う主人公の表情、翌朝の死体を気にも留めていない様子がとても良かった。
ただ、モラハラ人間が身近にいないからなのか、モラハラ彼氏にリアリティを感じられず入り込めなかった。「モラハラ彼氏」という設定にあてられた「モラハラ台詞」でしかない感じというか。

2作目
タイトルロゴも夢の中のようなほんのりぼやけている煌びやかな世界観も素敵だった。車を降りて会場に入る、会場を歩くみたいなシンプルな動作シーンも工夫をして画を作っているように感じられてよかった。その後の終わってもまたどこかから拍手が聞こえてみんなもそれに同調して拍手を再開する展開の不気味な感じはかなり好き。
ただそこからの主人公が妊娠してまわりが無心で手拍子を取り続ける時間は長ったらしい上に音も映像もただただ不快だった。坊主憎けりゃ袈裟まで憎い理論で小洒落たエンドロールの見づらさにまでイラっとした笑

3作目
湖に入ってしまった男がきっかけとなって他のメンバーたちも狂っていく。中盤の飲み会シーンでの一気コールの連発、汚い食べ方、くだらない会話などなどしょーもない「飲めば盛り上がる」と思っている大学生たちが「液体を飲む」ことしか出来なくなるという皮肉なオチ。良い腐しっぷりだし映像も綺麗だし何より主人公女性の下からのショットめっちゃ良かった。

4作目
一番好き。負のエネルギーが充満している学校の日常に潜む非日常的オカルト現象。どれもが明らかに異常なのにあたりまえのようにそこに存在している起こっていることの静かな不気味さがたまらなく好きだった。
身近なとこで起きている死にすら死を感じられない不自然さというか。地震大国の日本で震度５みたいな明確に大きな規模の地震が起こってもみんなが気にも留めない時に感じる異常性に近い不気味さがあってよかった。