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この子は邪悪の556のネタバレレビュー・内容・結末

この子は邪悪(2022年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

けっこうおもしろかった。

途中まで、サスペンス寄りなのかオカルト寄りなのか分からず見ていたので、(なのでしっかり筋の通った展開or何でもアリ展開どちらがくるかなと思いながら見ていたので、)
お父さんの「純くんだよ」の一言でテンションがあがった。
なるほどそっちの方向か!というワクワク感と、お父さん怖…しかも強い…というおもしろさ 笑

何でもアリでお父さんがチートで先の読める展開ではあったけど、王道ってことで、これはこれでおもしろかったかな。

うさぎに何かあるとは思ったけどネタばらしの後に確かにみんな所作がうさぎだったなと思い返すのは楽しかったし、オチも読めたけどあそこでタイトル出されるといい具合にゾクっときて良かった。

窪一家の浮世離れ感、嘘っぽさも良かった。
みんなザ・ご令嬢ってかんじのワンピースファッション、立派な一軒家にグランドピアノ、天蓋付きのベットで妹の髪をとかす姉、お庭でティータイム、等…

それに対するには純くん家族をもう少しリアリティ持たせた方がいいのでは?と思うけど、そんなに気にならず。

ラストシーンで残った3人はまたティータイムしてたけど、赤ちゃんが不穏なだけじゃなくて、もうあの空間全部が後味の悪いラストでとても良かった。

お母さんと妹もだけど、患者達はうさぎと入れ替わりっぱなしだし、でもそれをどうすることもできないし、どうにかする気も無さそうな3人(特に花、純くんのことはいいのか?)の、作り物の家族をあの家で続けるしかないという諦めの空気、臭いものには蓋をの雰囲気、詰んでて良い。
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