このレビューはネタバレを含みます
鑑賞直後は誰の感情もいまいち理解できなくてモヤモヤしたけど、なぜかジワジワと心に残り続けている映画、というかんじ。
まず主人公が思ったより普通にどうしようもない奴で、それでもその主人公をなんだかんだで見放すまいとしてくれる周りは良い人達すぎるし、衝撃のラストってのも衝撃はそんなに無くてまあそうなるだろうな、と思ったけど、そこからもまた逃げて終わる主人公。
涙ながらの「なんか」がんばります宣言は良かったし、「なんか」を着けちゃうふわふわとした人物像はリアルというか、自分もこんなもんじゃないかと思うようなでちょっと苦しい。
いっそ父親くらいクズに吹っ切った方が、生きやすいだろうな。
うまく飲み込むのも言葉にして吐き出すのも難しいけど、なんか残る映画だった。
ただ、所々で意味深なシーンがいくつかあったけど特に触れられず…という箇所があったのが気になった。