このレビューはネタバレを含みます
主人公の心情が分かりにくい(というかはっきりとは映されていない)のに、後半なぜかすごく泣いてしまった。
感情移入する程にはケイコのこと理解出来なかったのに、なんであんなに泣けてしまったのか不思議なくらい。
積み重なったいろんな悔しさとか寂しさとかが爆発したかのような、試合中のシーン…圧倒された。
セリフも手話のシーンも少ない静かな映画だけど、生活音はずっと聞こえていて、その音がすごく心地良い。
これだけでも映画館で見て良かったと思える。
エンドロールまでその音なのがとてもかっこいいし、最後がトレーニング中の音だったのでボクシング続けてるんだなと感じられて、よかったね、自分が続けたい気持ちになったんだね、というじんわりと温かい気持ちになった…良い話だ。