556

mid90s ミッドナインティーズの556のネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

笑顔がかわいいまっさらな少年が危なっかしいコミュニティに憧れ自らその中へ進んでいく、
という設定は普遍的…だからこそずっとハラハラ・ヒリヒリ・ヒヤヒヤしながら、この後最悪な展開になるのではと思いながら見てしまったけれど、そんなありきたりな想像よりはリアルで、でも温かみもある映画だった。

スティーヴィーの家族含めて全員それぞれ危ないところはあるんだけど、みんな根っからの悪者って訳では無いし、腐りきってはないように見えた。よかった。
きっかけと環境さえあれば軌道修正できるのでは、っていう気にさせるキャラクター像。
その環境がひとつの大きな問題になっているんだけど。

だから全員のその後が気になる。
それにしても終わり方がかっこいい。
え、終わり?ってちょっとびっくりしたけど。

あの状況でみんなでこのムービーを見るのは、切なくもあるけど、その後が前向きになりそうな気がした。
関係性は変わってしまうかもしれないけど、悪い思い出にはならないというか。
フォース・グレード監督いい映像作るじゃないか…そして口数の少ない彼は仲間達をこんな風に見ていたんだ。

見ていてかっこいいなと思うシーンがいくつもある映画だった。
556

556