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愛にイナズマの556のネタバレレビュー・内容・結末

愛にイナズマ(2023年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

すごく面白かった!

前半はイライラ・モヤモヤ・ズキズキと見ていて苦しいシーンが続くけど、家族が揃ったシーンはその鬱憤を晴らすかのような勢いある掛け合いにすごく笑ったし、最後は温かく、でも力強い目線で終わって気持ちよかった。
エンディング、エレカシが合う!

家族関係が歪になる一因であったお父さんの傷害事件その真相を、大人になって初めて知ったようだったけど、それはお父さんちゃんと話した方が良かったんじゃない?と思うような、言わないよなーわかる…って共感できちゃうような。

ただ、真相を知ったところで今さら過ぎて許せるのか?なんて考えてしまいそうだけど、それはここまで見てきた花子とか、居合わせた詐欺グループに殴り込みに行くことに意外とノリ気だった誠一とかを見るに、似たもの家族なんだなって。だから理解できたんだろうなって思った。

誠一のキャラがすごくよかった 笑
劇中笑ったシーンのほとんどが池松壮亮だったと思う。

あと、暗闇の中でなんだか楽しそうな兄妹を見つめるお父さん・佐藤浩市の眼差しの、優しくて満足そうで嬉しそうな表情とそこから蝋燭を吹き消すシーン、とても良かった…。

というかキャスト全員ぴったりで最高だった。
MEGUMIのやらしさというか憎たらしさもハマってた。

小さすぎる例のマスクを付けた窪田正孝のちょっと普通じゃない感もさすがだったし、だからって正夫が除け者にされてたりはみ出し者にされてたりする訳じゃない描かれ方もとても良かった。

ただ、いくら家族パートでスッキリ温かくなったからといっても、自分の映画を奪われたのはほんとに理不尽だし、命を軽く見てる〜とかってご意見してた側が若手俳優の命なんて気にも留めてなさそうなところとても腹立つので、後日談として消えた女の制作はポシャってて欲しい。
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