このレビューはネタバレを含みます
登場人物が、知り合いになりたく無いタイプの人しかいない…なので自分とは縁の無い世界ではあったけど妙に生々しくてリアルに感じて、テンポよくでもジワジワと毒が回っていくこのかんじが、さすがでした。好き。
田母神さんは、辛いなとは思う。
確かに見返りは求めないって言ってたけど、そしてその時は少しは本心だったんだろうなとも思うけど、タガが外れてからはやばいけど、同じくらい別の角度でゆりちゃんも最初からやばいし…「ありがとう」のシーン、そういえば一言も無かったのかと思いながら見たムロツヨシの表情が最高だった。
すっきりしてて柔らかくて寂しそうで、すごい。
それにしても街ですれ違うヤバいおじさんにも実はこのくらいの背景があって突然叫んだりしてしまうのかと思うと、ちょっと同情してしまう(かもしれない)。
岸井ゆきのの変貌っぷりも最高。
外身は変わっても中身(の悪いところ)は変われてないかんじから迎える結末には、やっぱりと思うけど悲しくもなる。
そしてこの映画のポスターの右下が焼け焦げてるのに気付いた。おお…
若者YouTuberとその周囲がことごとく軽薄で、劇中でゆりちゃんはバカにするなと叫んでいたけどやっぱりYouTuberって…と偏見はしてしまうかな、ラストがあれだし。