トモ

ALIVEHOON アライブフーンのトモのレビュー・感想・評価

ALIVEHOON アライブフーン(2022年製作の映画)
4.3
公道からサーキット、そして賞金をかけて戦う選手権へ進化したドリフト

子供の時から車が好きだったので免許を取る遥か前からドリフト含む車全般を見てたけど、今のゴテゴテの、少しワイスピ感ある車より当時の公道車ベースでワタナベ、ロンシャン、ハヤシ、SSRなんかを履かせた86、63、71、13、31等々のドリフトのほうがテンション上がってたな、なんて思いながら観てました

セフィーロ、マークII90、100、辺りの4ドアが主流になってきてエアロバッチリのドレスアップ系が増えてきた辺りからあまり興味が湧かなくなりましたけど久々にD1見て興奮しました

アフターファイヤー凄過ぎ2J換装モンスターヤリス笑、公道走行を度外視した競技車両を目にすればブランクがあってもドリフト競技の立ち位置と本質が変わってきたと認識できます

ドリキン(土屋圭市さん)監修だから台詞に説得力があるし全てにおいてリアル。目新しさや特別なストーリーではないけど運営の厳しさや人間ドラマも描かれていて、何より「ドリフト」シーンに噓が無い

eスポーツからレーサーになるのもレーサーがシミュレーターとして利用しているのも珍しい事でも無いし、実際自分もレースシムをやっていて実運転への影響を体感している事から「たかがゲーム」という認識は薄くなっていると思うけど、この作品で描いているのはもっと次元の高い話

その次元の高い所をスタントでもCGでもなく現役ドライバーが体現してるんだから説得力以外の何ものでもない

野村君の演技好きだなって毎回思うし吉川愛ちゃんも相変わらず上手い。リアル現役にしか見えない青柳翔さん笑。理解者多くてストレス少ない作品だけどもう一人楽しみにしてた福山翔大さんの役があからさまに嫌なやつだしそれに対してのドリキンの辛辣なコメントも違和感ありすぎてそこだけ冷めました

乗った事あるけど1J(特にJZX100の)排気音はホント最高
トモ

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