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クライング・ゲームのlarabeeのレビュー・感想・評価

クライング・ゲーム(1992年製作の映画)
4.9
最初に観たのは、公開から1〜2年ほどして、封切り館ではない場末の映画館で。何の予備知識も無く何かと併映(何か忘れた)だったがどちらかと言えばそっちの方が観たかった作品だったが流れで鑑賞。

何が言いたいかと言うと、全く何の予備知識も無く観た時の衝撃たるや!

テロリストと人質との友情話かと思いきや、そのエピソードが終わってからどんどん話が膨らんでいく。最初の人質軟禁パートのフリも充分効いているが、そこから本当の話が始まる。

中盤の予想出来なかったストーリーへの衝撃、そしてそれ以降もダレない展開。サスペンス、意表を突いた展開、伏線、そして人間の悲しい性(さが)が描けている。私の好きな要素が全部詰まった作品。

あれから30年近くが経ち、ネタを知ってて観ても全く色褪せて無かった。

ストーリーはネタバレになるのでほとんどここでは触れないけど、愛情、友情、正義、息つく間もないストーリー、価値観の転覆、そして人間の性、そんな要素が好きな人にはお薦めです。

ネタバレにはならない範囲で言うが、兵士の恋人ディルが健気過ぎる。本来タイプじゃ無い私でもグッと来る。

オープニングがパーシー・スレッジの「When a Man Loves a Woman」というのも、ボーイ・ジョージが主題歌を担当しているのもいい。

これだけ言ってて何ですが、極力情報入れずに観た方が楽しめます。

ここまで書いていくつかフィルマのレビュー読みましたが、ネタバレ表記をせずに重要ポイントを書いている人もいるので信じられませんが、コメント見るのも気をつけてください。
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