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クライング・ゲームのBaadのレビュー・感想・評価

クライング・ゲーム(1992年製作の映画)
4.5
2006年9月に劇場で観ました。

本来ならあり得ないはずの恋物語を絶妙なストーリーテリングで綴った傑作映画です。スティーヴン・レイの『プルートで朝食を』とは同一人物とは思えない陰影のある演技に魅了されました。

決してネタバレしてはいけない秘密、はこの映画ではとても効果的に使われていて、あとで思えば最初から分かりそうなものなのに、その場面までは全く気づきませんでした。もちろん、ネタが判っていても素晴らしい映画であることには変わりはないのですが・・・

恋の本質を上手に語っているこの映画、満点献上してもいいのですが、上手に使ったトリック故に力のこもった映画になってしまっていて、私の好みとしてはちょっと作為が目立ったかな、と言う気がしたので☆一つマイナス。

ニール・ジョーダンなら、『モナリザ』や『スターダスト』のような、誰にでも撮れそうでいて実はそうではないさりげない映画が私は好きです。
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