タナダユキ作品は
きめが細かく、丁寧な印象があるので
とても好き。
今作もとても丁寧だし
登場人物がしっかり描けているし
観客が女性ならなおさら感情移入、
共感出来るような作品だと思う。
（多分)監督の意図では
「なぜマリコは死んだのか？」
ってところではなく、
人の絆や繋がりにフォーカスしている。
全然それで良いし、
そうだと感じながらグイグイ引き込まれた。
んだけど…
話が進めば進むほど
観てるこちらもマリコのことがわからなくなってきて…
そしてラストの手紙…
とても心地好く観ていたのに
ラスト間際から
「なぜマリコは死んだのか？」
ってことが気になってしまって
自分好みの場所へ着地することなく
終わった印象(>_<)
とは言え、映画として好きなシーンは
いくつもあった。
カビ臭いDr.Martens見つけて
ドタバタしてる時の
遺骨のカット。
まるでそのドタバタを（遺骨になった)マリコが微笑みながら見てるような。
マリコの分まで頼んだ牛丼が
きれいに食べ尽くされてるカット
も映画的で好き。
総じて素敵な映画だとは思う。
