Otun

ブラウン・バニーのOtunのレビュー・感想・評価

ブラウン・バニー(2003年製作の映画)
2.7
まず、
私はギャロの大ファンです。
『アリゾナドリーム』で、北北西に進路を取れのケーリーグラントを演じる彼に笑い、
彼の初監督作(多分)『バッファロー66』は、私のベスト映画の一つです。
その傑作の次作が、こちら『ブラウンバニー』。

当時。バッファロー~で完全にやられた私。
当然、喜び勇み劇場に行きました。


ダメだ。
ギャロ、こりゃ、ダメでしょ。

いくら画が美しくとも、音楽がフルシアンテだろーと、主人公が切実だろうと、そこにある悲しみを理解出来ない。いや、違う。悲しみ自体は理解出来る。
それを、映画にすることが理解出来ない。
仮にノンフィクション的なモチーフがあったとしても、
映画としての喜びを私は殆ど感じられなかった。卑屈な人間のナルシズムだと思った。
観客のカタルシスはどこ。

でも。
私には映画を観る上で、一つの理論があります。。
勝手に『髪結いの亭主理論』と言ってます。
要は、『昔観ても分からんかったし、詰まらんかったけど、年食って観ると好きになっちゃいました』、そんな理論。

ブラウンバニーも、そのパターンかと最近観直したけどやっぱり死ぬほどFUCKで、全く好きになれんかった。
個人的な新たな理論の誕生『ブラウンバニー理論=久しぶり観てもやっぱダメやった♪』。です。


好きな作品は好きと、嫌いな作品はちゃんと嫌いと言いたい。
Otun

Otun