soutaの映画まとめ

ドント・ウォーリー・ダーリンのsoutaの映画まとめのレビュー・感想・評価

4.0
【soutaの映画つぶやき No.1027】
"ドント・ウォーリー・ダーリン"


アリスとジャックの夫婦は、とあるコミュニティで何不自由ない幸せな家庭を築いていた。しかしアリスの中で芽生えた不信感が次第に大きくなっていく。。


"ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー"に続くオリヴィア・ワイルドが監督を務めた作品。女性に押し付けられる差別や家庭・社会問題をエンタメに落とし込んで提示するのが上手い。そして"ミッドサマー"に続き今作でもフローレンス・ピューがどんどん病んでいく、、本当にこの手の演技凄すぎて流石だった。

コミュニティの"からくり"が分かった時、すげぇ…と思った。この映画とても面白いけど、全く笑えない話。"女性よりも優位に立っていたい"、"男性は仕事・女性は家庭"、そんな男性側のステレオタイプを押し付け、幸せそうに見えるだけの偽物の幸せ。

途中アリスの悪夢の中で現れる、マリリン・モンロー似の女性たち。モンローが"セックスシンボル"の代表と言われていたように、女性はただ家庭を守り、夜は夫に尽くせということなのか。
でもそれの全てが悪なのかと言われると違うとは思う。それで円満な夫婦もいるだろうし、結局は夫婦それぞれの幸せな形を尊重・折り合いが大事なのだと思うのだ。