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僕らの世界が交わるまでのmitoのレビュー・感想・評価

僕らの世界が交わるまで(2022年製作の映画)
3.7
2024年7本目。
ジェシー・アイゼンバーグが監督を勤めた作品。

観ていた時「なんか吉田恵輔さんの犬猿とかばしゃ馬さんとビックマウスっぽいな」と思ったら、他の人も感想で吉田さんを彷彿としたって言ってて安心した。

互いに相容れない親子が、無意識に相反する存在に惹かれるが、当然価値観が合わなく破局を迎える。

SNSでの人気や収益がアイデンティティの息子が社会問題を憂いている女の子に惹かれ、
家庭内暴力という社会問題に奉仕する母親が家計のために早く労働に勤しみたい少年に惹かれる。
互いに自分の理想像を惹かれた人に見出そうとするが、上手くいかず…。
結局のところ、関係不全だった母娘関係の乾きを潤すための好意だったように見えるラストは前述の吉田監督作品のような得も言えぬカタルシスがある。
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