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コヴェナント/約束の救出のmitoのレビュー・感想・評価

コヴェナント/約束の救出(2023年製作の映画)
4.0
2024年14本目。
ジェイク・ギレンホール主演、ガイ・リッチー監督作品。
アフガンへ派遣された曹長ジョン・キンリーは日夜タリバンの爆弾製造工場を探していた、消耗するばかりで手掛かりも見つからぬ毎日を過ごすある日、補充人員としてやって来た通訳の現地人アーメッドと出会う。

実話をベースとした話。
最近増えてきた硬派な作風が異様にハマっているガイ・リッチー監督。
本作も初期の頃のようなチャカチャカ動くスタイリッシュ感を極力排除して重厚感のある演出に徹している(中盤の意識が混濁した場面はかつてのガイ・リッチー感を少し感じたけど)
個人的にはこっちのガイ・リッチーがかなり好きなので、この雰囲気だけで十分満足。

前半の爆弾製造工場を探す時間にそれなりに時間を費やして、一転あの展開。
そこまでのチームプレイジャンルから、バディものにスイッチ。
ここから通訳のアメッドの存在感が一気に増してくる。「かつてタリバンに所属していたが、身内を殺され寝返った」という設定も相まって、殺傷事にしっかりと絡んできて、何なら小隊の約束事は普通にこなせるので、有能っぷりが光る。

この後のジョンがアメリカへ帰国した後の流れは少し時間配分が惜しいところもあったが、今度はアルゴのようなタイム・リミットとの勝負となるハラハラ展開。
ラストの展開は、殆ど予測出来るにも関わらず緊迫感が継続していて、最後まで楽しませてもらった。
(若干USA!感は感じはしたが…)

しかし、命を助けられたからと言って、あんな風に指名手配されている地へ戻るなんて…仁義というか何と言うか、そういう意味では日本人好みの内容なのかも。
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