2024年17本目。
雪山の山荘で、落下死した夫、自殺かと思いきや妻による他殺を疑われる。
事件の唯一の目撃者は盲目の息子のみ。
事件の捜査、裁判、世論は憶測の中で容疑者である妻の疑惑だけが独り歩きを始める。
証言や判断材料は憶測の域を超えず、
妻のバックボーンやゴシップで心象を悪くされ、世論は彼女への疑惑を深めるばかり。
息子も母の痴態を否応なく知る事となり、母への信頼を揺るがす状況に。
確定しない事態を憶測で罰し、不確定な要素でも白黒を付けなければいけない司法の問題。
そして、その疑惑を纏った家族が、知りたくなかった事実を知った時、家族としていられるか…確かに脚本は見事。
脚本の妙は疑いはないが、
反面、娯楽性は皆無、淡々とした法定劇が殆どなので、ハマらない時はとことんハマらなそう。
(かくいう、自分も起伏の無さに少しやられてしまった)