①壮絶描写に目が向く一方で、実は登場人物みんな深い喪失を抱えているため、
それぞれが言動とは裏腹に絆のようなものを求めているように見えました。悲しいのが、それがしがらみという形になって現れているところ。この描写説得力が本当に絶妙、むしろ巧妙と言いたくなってしまいました。
②「こんなはずではなかった」「なんでこうなってしまったんだ」という後悔は大なり小なり自分にも見に覚えがある経験で、なおかつ将来への不安にも当てはまりそうと思いながら、常に感情移入できました。
③わりとシリアスさを引きづらないような意外に感じるレビューは鑑賞前に目立っていたのですが、、鑑賞後それがよく分かりました。A24ならではの感動、余韻は今でも継続しています。
④個人的にA24作品の「ミナリ」の再評価につかながっています。ザ・ホエールを見て何に感動したのか気づいたりしました。特にスピリチュアル面