爆裂BOX

KKKをぶっ飛ばせ!の爆裂BOXのレビュー・感想・評価

KKKをぶっ飛ばせ!(2020年製作の映画)
3.2
旧トカナ(現エクストリーム)配給のバイオレンスアクションです。監督は「カニバル・レザーフェイス」のチャーリー・スティーズ。
刑務所を脱獄したブランドンは兄のクラレンスと姉のアンジェラの手引きで郊外の廃牧場に潜伏するも、そこはKKKの拠点で、しかもそいつらは黒人の肉を食べる異常な一派であり、クラレンスを殺され、アンジェラをレイプされたブランドンとアンジェラは怒りのままに復讐を開始するという内容です。見る前は社会派なテーマをブラックユーモアで皮肉った作品かと思いましたが、特にそんな事もなく、ひたすら黒人姉弟とKKKが殺し合いを繰り広げる潔い内容になっています。
KKKたちはお馴染みの白頭巾の白装束姿で「黒人の肉はうまい。黒人は昔から白人の食い物だった」とか言いながら切断した足を生で食うというゾンビみたいな事しますが、カルト集団の不気味さや怖さはなかったな。最初の黒人女性を集団で取り囲んで追い詰めてる所はちょっとだけ「悪魔の追跡」彷彿したけど、いざ戦いが始まると弱くてマヌケでバタバタ倒されていきます。キャラもそんな立った奴いないし、ボスの爺さんも悪役としての迫力も個性もなかったな。そういや、最初に追いかけられてて主人公が助けた女の人は結局どうなったんだろう?(やっぱり食われちゃったのか)
主人公兄弟たちもそんなにキャラ立ってるわけじゃないですね。兄のクラレンスは死に際にも兄弟の事気にかけてる所は良かったですが。後、姉アンジェラがやけにデカくてそれも印象には残りました。
KKKとの戦いでは棒で両目潰したり、斧突き立てたり内蔵引きずり出して喰わせるという綾辻行人の「殺人鬼」みたいなことしたり、目や耳喰いちぎったりとゴア描写盛沢山です。スプラッター慣れしてる人なら多分大したことないと思いますが。タマを斧で叩き潰して引きちぎって潰して顔にこすりつけるという汚らしい描写も有り。
主人公と敵含め皆えらいタフでしたね。主人公はタマライターで焼かれるという拷問を受けても「痛てぇ」といって最初歩き辛そうにするくらいでその後の戦いでも行動に支障ありませんし、KKKの方も内蔵引きずり出されて食わされた奴もその後長時間原器に悪態ついてましたし、タマ潰された奴もしばらく元気に喚いてて、その後仲間の銃撃に曝されて被弾しまくっても元気に喚いてましたし皆タフすぎですね。
ひたすら黒人姉弟と白人がエグく殺し合うというだけの内容でしたが、同監督の「カニバル・レザーフェイス」よりも楽しめたかな。