絵に描いたような幸せな家族。
その仮面が剥ぎ取られていくー
オープニング、鳥が羽ばたくようなポーズをするティンヤの後ろ姿。
自撮り棒片手に、今日も母親はブログ「素敵な毎日」の配信に忙しい。
ある日、突如飛び込んできたカラスによって家の中はメチャメチャ、捕まえたカラスの首を笑顔でへし折る母親に戦慄!!
このとき、ティンヤの中で母親への不信感が生まれたのではないか。
卵を持ち帰ったのは初めての反抗?
卵から孵ったのはずっと抑圧されていた自我??
1200人のオーディションから選ばれたという、
このティンヤの美少女っぷりったら!!
ブロンドの長い髪、白ワンピの尊さよ☆
ベッドにはパステルピンクの大きなクマのぬいぐるみ、
ローズ柄の壁紙、ロマンチックプリンセスな家具に囲まれて、カワイイが生み出すグロテスクが最強♡
ママが大好きで、ママに憧れて、
ママに愛されたくて、ママの言いなり。
でもママが好きなのは自分だけ。
愛されなかった子供の自我は崩壊する。
なんとこれがフィンランドの女性監督ハンナ·ベルイホルム初長編デビュー作!!
思春期の少女のとまどいをこんなメルヘンファンタジーホラーにしてしまうマヂカルラブリー☆
そして何事もなかったように「素敵な毎日」は続くのだ。