日本語タイトルで「俺たちなんちゃら」ってつけられるとおバカ系コメディーなのかなと思ってしまうのであんまり良くないですよね。タイトルやサムネ、あらすじどれをとっても正直あんまりピンとこなくて放置していたのですが、昨年末のアトロク2シネマランキングでさえぼうさんが激賞していて、ホホウそういうことであれば、と鑑賞しました。結果めっちゃ面白かったので、やっぱりネトフリオリジナルコンテンツってなんらかのキュレーションの力を借りないと選びきられへんよなーと痛感した次第です。
音楽とか映像の質感とかファッションとか、ブラックエクスプロイテーションムービーっていうんですか？もろああいう雰囲気を再現しているので、その辺お好きな方ならそれだけで十分楽しいと思います。自分もオートワウのかかったベースがいっぱい出てくる劇伴でニッコニコでした。
他の方も書かれていますがストーリーのネタバレなしで面白さを説明するのが非常に難しいのでちょっとでも関心あるならぜひ見てほしいですが、似たテイストを感じたのは(こういうこと書くのもネタバレの一種かなとは思うのですが)ジョーダンピールの一連の作品ですかね。特に何も起こらないようでちょっと変なこととか不穏なことも混じってるようで、そうこうしてるうちにアレッこんな話になってしもてる！みたいな。彼の場合はホラーをルーツにしつつ現代的なルックで見せてくるのが個性なのかなと思いますが、こちらはもっとベタにコメディと70年代サスペンス感をさっき書いた通りブラックエクスプロイテーションムービーの型にはめて見せて話を始めるところが違いかなと。そういった違いなり共通項なり比べてみるのも面白いと思います！
