みーやん

幻土のみーやんのレビュー・感想・評価

幻土(2018年製作の映画)
3.6
Netflixトップの「アカデミー賞なんとか部門出品作品」みたいなくくりで紹介されている一連の作品の中で、あらすじが全然わけわからないけどロカルノ映画祭で最高賞取ったりもしてるようなのでどれどれどんなもんやと観てみることにしました。東京フィルメックスでも上映されて、そのまま2019年からネトフリに入っているようです。こういうアート色が強くてメジャー公開されなかった作品を拾ってくるのって今はU-Nextが精力的なイメージだけど、ネトフリも良い仕事することあるもんですな。

90分ぐらいでサクッと観られてなかなか独特な印象を残すので、ちょっと何か観てみっかなっていう時にちょうどいいと思います。風景とか撮り方の文法というか無意識に感じてる作法みたいなものとか、そのへんについては自分がいわゆるアジア圏の映画をそんなに観てないからかけっこう新鮮に感じられて面白かったです。

社会派なテーマを盛り込みながらもそこまでジャーナリスティックな切り口ではなかったり、事件ものではあるけど謎解きとか伏線回収とか決着の付け方とかがジャンル映画的にきっちり落とし前ついてる感じでもないので、その辺でなんか思ってたより変な方向に行って微妙な終わり方する映画だったと思う人もいておかしくない内容だと思います。でも鵞鳥湖の夜とかあの辺好きな人なら気に入ってもらえるんちゃうかな。ただしそこまで美男美女が入り乱れるわけではないので、その辺目当ての方はご注意を!
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