邦画より断然洋画、ヒューマンドラマや恋愛ものより断然アクションやSFという好み(ラブコメはコメディーなのでものによっては好物)なもので、2022時点でいかに評価が高かろうが「んー、まあいいかな」とパスしていたのですがやっぱり気にはなってまして、Netflixに上がってきたのをいそいそと鑑賞。属性で割っていくと好みではないっていう作品でも面白いものは面白いね。
面白さの理由の一つはやっぱり見せ方の工夫でしょうね。それでいて説明しすぎないところ・ドヤらないところの匙加減も程よくて。二つ目は(順不同)はキャストの演技力と撮影および編集による会話の魅力でしょうか。車の中で運転席と助手席だったり運転席と斜め後ろの後部座席だったり、会話する二人が同じフレームに入ったまま結構長いカットの会話が繰り返し出てくるのが印象的でした。一方でラスト前のあのダンスシーンに繋がる流れみたいな「リアル」じゃない要素も放り込んでくるのもグッときたし。あと三つ目は単に恋愛っていう間口から恋愛を見せるのではなく、主演二人の関係を入り口にしながらその奥にもっとなんというか人生というか、そういうところまで覗かせてくれるところも魅力としてあると思いました。なので見る側が恋愛関係においてどういう起伏の人生を送ってきたかによらず印象に残るところがそれぞれにあるのではないかと。
邦画の恋愛ものってなんかベタベタしてて作品としての見せ方もそんなに面白いものじゃないんじゃないの？というのはとりも直さず自分自身の偏見なのですが、もし同じように感じてる方がいるとしてもこれは面白いですよ！出だしから最後まで細かいところが連鎖したり呼応したりするのも面白さのうちなので、細切れに見るより時間ちゃんと取って一気に見るのが吉かと！
