みーやん

ボーはおそれているのみーやんのレビュー・感想・評価

ボーはおそれている(2023年製作の映画)
3.5
ヘレディタリーとミッドサマーを配信で観て新作が公開されるというのを非常に楽しみにしていました。ただ何度も書いてますがホラーはあいにく苦手なもので先行2作はまあ大画面じゃなくてむしろ良かったか面白かったけどなというのが正直な手応えで。ミッドサマーもそこまでホラーではないとはいえ、ショッキングな絵がドーン!と出てくるのが苦手なのでやっぱり家庭サイズの画面が程よかったかなと。ですが新作はそんなにホラーじゃないよという前評判でしたし、であれば劇場で観ることに決めていました。が都合がなかなか合わず気づけば20:30開始の一回のみ上映という扱いになってしまっていましたが。

公開から日が経っているとはいえネタバレなしがモットーなのであまりストーリーをくだくだしくは書けないのですが、まーゆうても夢ですね夢。飛躍や逸脱がありながらもそのときにはそれがごく当たり前のこととして受け入れてしまうこと、自分は帰りたいのに帰れない・行きたいのに行けないのにそのいっぽうで理不尽な出来事ばっかりがどんどん連続すること・会う人みんななんか話が通じなかったり態度が豹変したりすること・とにかくなんか追いかけられて殺されそうになること、ふだん夢で起こるあるあるをよくこれだけカタチにできたなあと感心しました。僕は自分が夢を見るのも他の人の不思議な(ようなそうでないような、というのも含め)夢の話をきくのも大好きなのでめっちゃくちゃ面白かったです。

そんなわけなのできっちり伏線が回収されるとか、作中で念入りに解き明かされなくてもいいから何らか整合性のある世界観なりストーリーの着地があるとか、そういう話でないとムズムズする人には向かないと思います。3時間の長丁場ですが、オイオイどこまで連れて行く気やねんと突っ込みながらでもノッていけたらなかなか無二の体験ができると思います。自分は楽しめました!
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