グッド・ナース
"355" 以来のジェシカ・チャステイン目当てで鑑賞。
シングルマザーの看護師エイミーは、自身も心臓病を抱えながら過酷な夜勤を続け、心身ともに限界を迎えていた。そんな折、彼女の部署に親切な同僚チャーリーが配属されてくる。
史上最悪のシリアルキラーと呼ばれた、実在の殺人鬼チャールズ・カレンを題材に、その異常犯罪者の狂気を淡々と描いた作品。実話ベースからかドラマティックな展開はあまり無いので、その辺りは好みは分かれそう。
それよりも、医療保険問題や、医療現場の経費削減や人員不足、利益優先の病院経営、ずさんな薬の管理体制、隠蔽体質など、アメリカの医療システムに対し、警鐘を鳴らす側面が強い作品という印象。
エディ・レッドメインとジェシカ・チャステイン、ニ人のオスカー俳優の演技合戦がやはり一番の見どころ。
表面はいかにもナイスガイだが、じわじわと迫る怖さを感じさせるチャーリーを、エディ・レッドメインが好演。普段の彼のイメージを捻ったキャスティングでまさにぴったり。
今作のように、派手な役柄よりも完全にオーラを消し表情や佇まいでみせる、ジェシカ・チャステインの方がやはり好み。