ゆめちん

ブルックリンでオペラをのゆめちんのレビュー・感想・評価

ブルックリンでオペラを(2023年製作の映画)
3.5
ブルックリンでオペラを
 
アン・ハサウェイ目当てで鑑賞。彼女の出演作を劇場で観るのは、去年の "アルマゲドン・タイム  ある日々の肖像" 以来で楽しみに。彼女がキャストにいるだけで作品が華やかに。
 
NYのブルックリンで暮らす、精神科医パトリシアと現代オペラ作曲家スティーブンの夫婦。人生最大のスランプに陥っていたスティーブンは、愛犬との散歩先で立ち寄ったバーで、風変わりな船長のカトリーナと出会う。
 
いつも観ているのとは一味違う、ユニークなロマンチック・コメディ。物語の展開やキャラクターに少し極端なところがあるのが、"オペラ" という題材に見事にフィット。

物語は3組のカップルに船長が加わる構図。とにかく全く予想がつかない展開だが、ユーモア溢れる絶妙な台詞の数々が印象的。そんな物語を支える俳優陣人のアンサンブルも観ていて心地よい。

スティーブンが作曲を手がけるオペラが2回ほど登場するが、舞台装置や演出などかなり本格的で見応えあり。タイトルにある湾岸エリアから高級住宅街にかけてのブルックリンの街並みも魅力的。
ただ、パトリシアのあるものになりたいという胸の内や、学生カップルの心情など、もう少し掘り下げてほしかったところもあり。

それにしても、牧師の資格があんなに簡単に取れるのには驚いた。
ゆめちん

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