矢吹

まなみ100%の矢吹のレビュー・感想・評価

まなみ100%(2023年製作の映画)
3.9
年末なので、全部忘れるために、
メモ「多重魂」「撥体」14

俺のまなみは何処。
青春の終わりの物語。

まじで軽薄な男。主人公。
周りには、人がいないよ。
なぜならば、
軽薄だから。
よく映画やってたなこいつ。ってぐらい。
なんというか、
主人公史上、最も中身がない男で、
会話とノリが全部テキトーでムカつく。
本当に嫌いです。この男。
ほんで、ちゃんとこれが、こんなやつが、妙にモテないこともないのが、かなり現実的で嫌にもなる。
絶対に友達にならないタイプ。つまんねえ。
そしてそれは、何よりも、俺の恋のライバルだからだ。

2人は10年間、実はお互いを何も知らない。
俺の方が好きかもな、
猿語も、カタツムリのステップも、フリーハグも、笑顔も、ふざけたところも。
アドレスがmanamidayooooooみたいになってたところも。
俺の方が愛してるかもしれないぞ。
そりゃ可愛いよ、まなみ。
俺のまなみは、まなみだった。

花火大会の思い出ぐらいか、負けてるの。
2010年から、10年間ね。

いい意味で、善意丸出しで、あえていうけど、
最後だけ、めっちゃよかった。めっちゃくちゃね。
異常に素晴らしいシーンがあって、
明確に、そこに向けてのみ、この映画は存在した。そう言っても過言でもないほどに。
実際、思い出を振り返る映画だから、それは、遠からずだとも思うし。
変な映画かもな。
全体的な、リアルな軽さの連続が、こんなに、効果的になるなんて、知らなかった。
彼の一見何もかもが本気に見えない嘘くさい感じとかも、思い続けた積み重ねと、時間という紛れもない真実に、意味を持たせてきた。
人の、恋の途中を、劇的には、あまりにもしてないと言うか。
実際に、この世にある恋愛って別にな、世界の中心でもなければ、この世の危機にも関わらないし、魔法だって存在しない。
ただただ、普通の人生を、
ほぼ完璧に、えもくした。
あんなものを。と、言っておく。一旦な。
すごかったっすね。
映画ってあんなにパワーあるんだな。
しかし、編集と合唱はズルですけどね。
知らない写真は知らないし、そりゃ、いいわな。ぞくっとしちゃったのが悔しいのよね。

脚本の方?監督さん?
あなたのおかげで、より、瀬尾さんは、たくさんの人に分け与えた。
俺も、みんなを、みんなに、分け与えたいかも。そういう貢献ができることも素敵だな。
映画は、何の役にもたたないから好きだって言えるのもかっこいいと思うけど、
役に立っちゃってるじゃんとは思った。
すごいことですよ。

体操部ってこんな感じなのね。

あの子のさ、つまんなかったですって感想を言ってくる感じも、いいのは、わかるよ。

あとは、何気ないシーンが、めっちゃ、サイレント映画の呼吸でしたね。
ギャグが、電気つけけしとか、写真撮影とか、
なんか、パソコン破壊とか、そのへんもかな。
おもろいというより、面白味があった。

ただ、この話は、まだ、終わりじゃねえだろ。って、
俺は思っちゃうだけ。
結婚したからなんなんだよ。
もちろん、彼の人生は続くんだろうから、余計なお世話だろうが。事実、今この映画もあるわけだよ。実話に基づきますからね。知らないが。

Tシャツだけは可愛くて、よかったね。
怒られる時の。職員室で。

君、わたしのことすきじゃないでしょ。

あの、後悔すると思うの後、沈黙。
あれはなんか、彼の本音で、かなりよかった。
フリーハグは、後に出てくるから仕方ない。

菊池姫奈ちゃん。百億点です。
くろけいちゃんもありがとうございました。
矢吹

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