矢吹

デ ジャ ヴュ デジタルリマスター版の矢吹のレビュー・感想・評価

3.8
もうすぐPast がクール市を襲う。

これをファンタジーだと断言するのは、ロマンがないなら、これはロマンだと断言できる。
本物も偽物もありはしない、少し時代が離れているだけ、過去は今も隣にいる。

驚異的な縫い目のなさに感動しつつ、摩りたくなるほど尊いフィルムだった気もする上で、
飾るにも、もってこい。

ニュース映画の始まり方が良すぎる。
125歳の墓泥棒。頭の傷は、どこにあった。
その、真実は、もう作り話にすぎないのさ。

真実なんて過ぎ去れば、全て作り話に過ぎない。これは本当にそうで、生きてる間なんてね、
せめて現在のこの時間を、せいぜいできるだけ素敵な作り話にするしかないわけでしょ。
だから僕らはもう少しでも一緒に居て、考えうる最高にロマンに溢れる繋がり方なり離れ方に辿り着くまでは、時間に制限されちゃダメなんですよって女を口説いてたら、後ろから誰かに斧でぶん殴られた。
未視感。

時間に厳格な男じゃないばかりにさ、電車は乗り過ごすし、トイレの中の兵隊にはビビる羽目になるし、既視感なんかに飲み込まれるんだぞ。
矢吹

矢吹