柏エシディシ

REBEL MOON ー パート1: 炎の子の柏エシディシのレビュー・感想・評価

REBEL MOON ー パート1: 炎の子(2023年製作の映画)
2.0
ザック・スナイダーが手掛ける本格オリジナルスペースオペラという触れ込みに期待半分不安半分で臨むも………
コスり倒したネタを美味しく調理するのが如何に難しいか。
「そう!それそれ!」となるお約束はイマイチだし、「そんなの観た事ない!」というフレッシュさもない既視感。
一世を風靡したザック印のガチガチにキマッた映像表現も、経年劣化を感じてしまうのが寂しい。
スローモーション多すぎるだろ…途中からスローモーになる度にまたかよ!と苦笑してしまった。
「ドーンオブザデッド」で一度はキャリアが交錯したジェームズ・ガンとの現時点での到達点の違いをどうしても考えさせらてしまった。
「ガーディアンズ〜」を敢えて引き合いに出すのであれば、やっぱり荒唐無稽の世界観に本当に没頭するのには、やっぱりキャラクター達にどれだけ共感させてくれるか、端的に好きになれるかが大事なんだと改めて思った。
ルークやハンソロ、スターロードやロケット。
コイツらがどうなるのか?それが物語への求心力になる。その点でも本作は致命的。
「七人の侍」を下敷きにするならば、やはりメンバー集めのシーンが1番大事なんだけれど、そこも上手くない。
キャラ付けも「何となく、みんな強そう」ってだけで個性も判りにくい。シチュエーションで違いを作ろうとしてるけど、それってキャラ付けとは違うんだよな。(それ言うと、ザック映画の人物はいつもおんなじ様な印象だ)
ソフィア・ブテラやペドゥナの様な額面のハリウッド映画とは違うアプローチのキャスティングは面白いだけに惜しく感じる。
コレ、PART2観たいモチベーションが全く湧かなくて辛い…
ザック、応援してるんだから、もっとガンバってくれ。
柏エシディシ

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