ナミ

ももいろクローバーZ アイドルの向こう側のナミのレビュー・感想・評価

3.7
わざわざここにオタクの本気レビュー書く?とも思ったけど、せっかく長文書ける場があるし劇場鑑賞作の記録として✍️

私はかれこれ10年以上(2011年終わり頃から)のモノノフで、最初はがっつり追いかけていたものの数年後からは就職・転職・結婚・出産とライフイベントが続いてあまり熱心には追えなくなり、ここ7〜8年は普段の細かい活動やメンバーのソロはほぼ追わず年に数回ライブ行けたら上出来、ぐらいのゆるいオタクをやっています。

ハマり始めた当時私は大学生、メンバーは皆中高生で、すごく年下の若い子たちを応援しているような気分だったのだけど、私も彼女らも年を重ねて同じ「アラサー」でくくられる年齢になり、彼女らはパフォーマンスにも美しさにもどんどん磨きがかかり、いつの間にか「応援する」などというおこがましい感覚はすっかりなくなって「長年楽しませてくださっているエンターテイナー」、なんなら「憧れの綺麗なお姉さん」ぐらいの存在になってきました。

そんな大人になったももクロちゃんたちが、大人になったゆえの視点で色々語っている本作。
ドキュメンタリーと銘打っているものの、活動への密着より個人インタビューや座談会が中心で、映画というより長尺の動画を観ているような感覚でした。
劇場公開の映画作品としては正直ちょっと薄い感じがしたけど、まぁファン向けの作品だしそこはいいのかな。

座談会にしろ個人インタビューにしろ、どのテーマでもメンバーそれぞれの個性や考えが浮き彫りになっていてとても興味深かった。
特に「辞めたいと思ったことはあるか」の質問への回答は全員すごく染みたな…いつも思ってるけど、皆色々ある中ももクロ続けてくれて本当にありがとう😭という気持ち。
あと全ての質問においてれにちゃんの沼の深さがよく表れていてよかったね…この作品をきっかけにれにちゃんに沼る人結構いるのでは…。

中盤は「女性アイドルが年齢を重ねること・結婚すること」にフォーカスされていて、ももクロが「女性アイドルにとって大きな壁である年齢や結婚の問題を今後切り開いていくであろう存在!」みたいな描写をされているように感じたのだけど、既にその壁は切り開いている人たくさんいるからちょっと違和感あったなぁ。。
Negiccoはメンバー全員既婚者かつ出産も予定してるし、でんぱ組のみりんちゃんは既に出産してるし、年齢の面ではももクロ以上にメンバーチェンジせず長くやってるPerfumeもいるし(※Perfumeはアイドルなのかという議論はあるけど私はアイドルだと思ってる)、30代に突入したけど「まだまだアイドルやるで!」と宣言してるAKBのゆきりんもいるし。
もちろん年齢や恋愛・結婚の問題は女性アイドルにとって現状まだまだ壁であることは事実だけど、既にそこに挑戦してる人はたくさんいるから「ももクロもそこに挑戦します!流れ作っていきます!」みたいな感じの方がしっくりきたかな。まぁももクロ並みのメジャーアイドルで結婚してアイドル続けてる人はさすがにいないからそこは実際かなり挑戦になるのかなとは思うけど。

ちなみに私はももクロちゃんが自分と同じように女性として年齢を重ねていく様にすごく魅力や共感を覚えているので、数年前から「もはや早く誰か結婚して〜」ぐらいの気持ちでいます🫶

なんか今の(具体的に言うと4人体制になってからの)ももクロは見てて不安になることが全然なくて本当に頼もしいというか、「この4人最強だな、まだまだアイドル続けてくれるんだろうな」という安心感がすごいんだけど、本作のメンバー及び関係者の方々の言葉はその安心感をさらに強固なものにしてくれたな。
このままいってくれたら多分私は一生好きなので、これからもしぶとく付いていきます✌️ももクロが好きな人生でよかった〜〜!

(…とはいえ5人時代は「この5人が最強、ずっとこの5人で続けてくれるんだろうな」とか思ってたからわかんないけどね!!😇)

追伸:
あーりんがリラックスして喋ってる時にクッソ声低いの好き🫶
ナミ

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