WKW4K一本目。
ウォン・カーウァイ作品は中学生の頃に初めて観て衝撃を受けて、私が映画にハマるきっかけとなった存在の一つなんだけど、それ以降はなんとなく観る機会がなく久しぶりの鑑賞となりました。
中でもこの『恋する惑星』は当時一番好き!と感じた作品で。
最近はお洒落なだけの映画は「ふ〜んお洒落ね」で終わってしまうことが多いけど、この作品は大人になった今観ても「お洒落なだけなんだけどなんかイイ」って思っちゃったからやっぱりすごい。
冷静に観るとツッコミどころ満載(フェイ・ウォンまぁまぁやばいやつやん、とか、トニー・レオンなんであんなに部屋いじくられてるのに気付けへんねん、とか)なんだけど、そんな無粋なツッコミをも力づくで封じるセンスと勢い、そして役者の魅力!
若かりし金城武とトニー・レオンのかっこよさ凄まじいな〜〜特にトニー・レオンは目がすごい、どんな役でもどんな表情でもどこか憂いを帯びた切ない目をしている、なんて魅力的な俳優なんだろう!
あと、当時は映像がかっこいいという印象が強かったんだけど、改めて観るとそれ以上に音楽が鮮烈に感じた。
作中でもキーとなっている『夢のカリフォルニア』もフェイ・ウォンの『夢中人』(これが好きすぎてサントラ買ったなぁ)も、流れ始めた瞬間景色がバーッと色付く感じですごくゾクゾクする!
音楽の使い方もセンスの塊だよなぁ。
ちなみに(土曜日とはいえ)この手の企画上映で公開3週目の夜なのにほぼ満席でびっくり。
客層も40〜50代ばっかりかと想像してたんだけど若い人も多くて、今も影響力のある作品なんだなぁと。すごいね。