このレビューはネタバレを含みます
前々から気になっててやっと観賞したんだけど、とんでもないものを観てしまった。
ここまで気持ちが悪くなった映画は久しぶりで、観賞後しばらく気分が沈んでいた。
元パートナーとの死別により心に深い傷を負ったハーパーは、その傷を癒すために人里離れた田舎街で暮らすことになる。
屋敷の管理人のジェフリーをはじめ、どこか生理的嫌悪感を感じる男だらけな田舎町。
全裸で庭に現れる不審者のおじさんとか、教会の神父とか、出てくる登場人物全員気持ち悪い。
特筆すべきはラストの無限出産シーン。そこまで映すか?ってくらい本当に気持ち悪いし、しんどい時に見る悪夢以上の映像だった。一度観たら頭から離れない絶大なインパクトがある。トラウマになりそう。
あと、全員同じ顔の男だったのは終盤まで気付かなかった。
しかしそんな気持ち悪いシーンがある一方で、水面や森などの自然を美しく切り取る風景描写や、トンネルで声を反響させて遊ぶハーパーのシーンなど、良いなと思える場面もあった。
観賞後調べた考察で、これは男性嫌悪の映画だと書かれていて納得した。ここまで男性というものを気持ち悪く描ける監督の手腕に脱帽。
正直もう一回は観たくないし、観れる自信がない。