磨

リボルバー・リリーの磨のレビュー・感想・評価

リボルバー・リリー(2023年製作の映画)
3.3
ハードボイルド作家・永浦京の上梓した同名小説を綾瀬はるか主演で映画化したしたアクション映画。

世界情勢、そして日本にもドロっとした空気の流れ込んでいた大正末期の東京が舞台。
何はともあれこの時代設定が好き。『鬼滅の刃』とだいたい同じ頃だと思うけど、鬼舞辻無惨でも歩いてそうなリアルなセットに心奪われる。
ただ、実際出てくるのは無惨ではなく二朗なので悪しからず(しかも福田組の色濃い二朗笑)

なかなかの酷評を目にしてたので“そういう”つもりで観にいったら、意外といいじゃん‥となった。影のあるヒロイン像に綾瀬はるかはピッタリだったし、体術も含めたガンアクションも和製ジョン・ウィック???といっても許せる範囲だった…と思う(?は多い)

長谷川博己とシシド・カフカのヴィジュアルやアクションも作品の雰囲気によく似合っていたし、豪華俳優陣がちょい役とかでドンドン出てくるのには驚いた。

ただ、そんなあれやこれやと回りくどい小手先だけの展開は、アクション作品にしてはテンポが悪すぎて、途中から完全に飽きてくる…。
致命傷という言葉とは無縁なほどやたら強すぎる百合嬢に対する異常な安心感もドキドキ感が薄れてきて、全体的に尻下がりに感じる印象もマイナスかも?


韓国でリメイクしたら面白くなりそう。
作品そのものが変わっちゃうけど、日帝時代の朝鮮の女性暗殺者とかありそうなネタだし、上手く作りそう(日本で公開されるかどうかは知らん)
磨