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ガール・ピクチャーのkalindaのレビュー・感想・評価

ガール・ピクチャー(2022年製作の映画)
4.5
第95回アカデミー賞 
国際長編映画賞部門フィンランド代表


すごく好き。

ミンミに共感。
グッときて泣きそうになった。

お酒を飲んだり、クラブに行ったり、
大人びてても、まだ18歳
やっぱりまだ子ども。
子どもと大人、ちょうど真ん中。
そんな3人の
金曜日ばかりを切り取ったストーリー。


ミンミは眉毛あれへんし、
ハードな子かな?と思ってたけど、
自分に嘘をついてまでも
相手のことを思いやれる心の優しい人。
優しすぎて孤独を抱えている。

ミンミの恋模様が優しく切ない時も、
ミンミと家族の関係が複雑な時も、
親友のロンコは側にいる。

ロンコはロンコで “性“に対して悩んでいて、
ちょっと不器用…
いや、かなり不器用なところが、
観ている側(すっかり大人 )としたら、
コミカルで微笑ましい。
大丈夫大丈夫〜って、言ってあげたい。笑
あの年齢くらいの頃、
“性“ “セックス“
ほんまに未知の世界やから、
誰しもが一度は悩むよね。

フィギアの選手やと思っていたエマ役の女優さん。
この撮影の為に3ヶ月特訓をしたらしい。
上手やしとても美しい姿。


恋をして、傷ついて、
経験して、幸せになったり、笑ったり、
ナチュラルに描かれている。

まだまだ自分では自分のことを
理解してへん部分もあるけど、
わかっている部分ではちゃんと表現できる。
親に対しても友達、恋人に対しても。
いいな。なんだかほんまにいいな。

女の子同士
アセクシャル・アロマンテイック(多分…)
サラッと描いてるんやけど、
そこを中心に描いてへんとこが良いね。

ごく自然に当たり前の日常。
18歳の日常。

日本の18歳と
同じような悩みかもしれへんけど、
フィンランドの社会は
日本より優しいんやろね。
羨ましいな。

クラブの雰囲気、
ポップなエンドロール、
流れてくる曲たちも好き。
テンポも良く観やすい。


自分らしく、自由に生きられたらいいな…。


オススメです。
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