ゆめちん

ガール・ピクチャーのゆめちんのレビュー・感想・評価

ガール・ピクチャー(2022年製作の映画)
3.5
ガール・ピクチャー

スムージースタンドでバイトするミンミとロンコは無二の親友で、恋愛やセックス、将来への不安や期待についていつも話し合っていた。そんなある日、ミンミはジャンプが跳べずに悩むフィギュア選手のエマと意気投合し恋仲になる。

まずはフィンランドの高校生たちの自由でお洒落な日常生活に驚く。恋愛やセックスにオープンでフランクなところは、さすが北欧という感じ。
大人でもなければ子供でもない、微妙な年齢の女子高生たちの揺れ動く青春模様が描かれるが、そこまで重い展開にはならず、100分という上映時間でさらっと観られるのも好感度が高い。

3人をレズビアンやアセクシャルといった枠に無理やりにはめ込まず、ありのままに描いているのが印象的。どこまでも自由でエネルギッシュな3人が、励まし合ったりぶつかり合ったり、自分の道を見つけながら、正直に生きていく姿が眩しく映る。"10代の金曜日" を軸とした構成も面白い。

それにしても、スムージーのメニューで "緑は最高" は何となく想像つくが、"あなたは完璧" とは一体どういう味なのかすごく気になった。
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