Alexander Nanau(アレクサンダー・ナナウ)
1979年、ルーマニア生まれのドイツ系ルーマニア人の映画監督。
ドキュメンタリー映画『THE WORLD ACCORDING TO ION B (原題)』(2009年) で、国際エミー賞を受賞。
長編ドキュメンタリー映画『トトとふたりの姉』(2014) は、2015年欧州アカデミー賞にノミネート(配給会社提供)
ルーマニアは
先住民ダキア人がローマ帝国に滅ぼされ、ローマ人と同化し、Romania(ロマニア: ローマ人の国)→ルーマニアとなる。ウクライナやブルガリアなど、スラヴ系の国々囲まれる唯一のラテン系の国家。
南東ヨーロッパにある比較的面積の大きな国で、ドナウ川の終着点があり、黒海に面していたり、カルパチア山脈が通っていて自然豊かな国。
日本から遥か遠くの国の出来事。
ノンフィクションじゃないのか?と疑うぐらいの映像作品でした。
悲惨な現状と想像できましたが、
調査報道に情熱を燃やすスポーツ新聞の記者のカタリン・トロンタンさん、新保健相は政治の外からやってきた人物ヴラド・ヴォイクレスクさんら、異なる立場から大事件に立ち向かう人たちをカメラで捉え、医療と政治との関係性、ジャーナリズムが抱える問題に彼らがどう考え奮闘したのか?をカメラに映した究極の調査報道。
ジャーナリズムの世界と政治の世界の両方の世界に踏み込める有利な立場を最大限に利用して想像以上にリアルな現場が映されていた事に驚かされた。
そしてやっぱり日本と重ねてしまいます。
政治に興味がない投票率の低さ、広告費でしか利益を上げれないメディア(何も言えなくなる)劇中でのこの国はずっと眠っているというセリフにマトリックス感を感じました。
人とは違う自由を求め生きてる人を憎む風潮を埋め込み、不確かな情報で炎上に炎上を重ねる裏でニヤニヤしてる存在がいる事を証明していて、現在少しづつ変化を感じれ、この作品が生まれた事に希望が持てました。