さかなのこのちぇりのネタバレレビュー・内容・結末

さかなクンが好きで視聴。本人がみー坊の幼少期に「ギョギョおじさん」として出演しているため、貴重なさかなクンの演技シーンを見られる。みー坊がギョギョおじさんの家に遊びに行って、帰るのが遅くなったことで警察が来ちゃったシーンでは、帽子を脱ぐ(！？)さかなクンやパトカーに乗せられるさかなクンを見られて面白すぎる。さかなクンがパトカーに乗せられて連れていかれるのシュールすぎて好きだった。
そしてなんと言ってもこの映画はさかなクンをのんちゃんが演じたのがポイント。さかなクンの自伝的映画で彼の幼少期から大人までの魚愛を描く映画ではあるけど、映画の冒頭に映し出されるのは「男か女かはどっちでもいい」というメッセージ。「普通」が何かが分からないさかなクンの生き方は、男か女かはどっちでも良くて、ただ自分の好きなことを極めるということ。のんちゃんの演技が自然すぎて、ちょっと間の抜けた喋り方とかぼーっとした雰囲気がみー坊のイメージに合いすぎていた。良い意味で昔からずっと変わらない子供のままの純粋な感じが残った素晴らしい演技。顔立ちは確かに綺麗な女性だけど、見れば見るほど少年に見えてくる。のんちゃんの演技が好きすぎてずっと見てられた。
高校時代のヤンキーたちとの関わり合いも面白い。ヤンキーたちが言った「あいつってなんかの主人公みたいだよな」の言葉がぴったりの、魚への愛と情熱でみんなを巻き込んでいく主人公感がすごい。コメディ映画としても面白い。
これはあくまで自伝的映画なので実際の出来事とは異なる脚色された部分は大いにあるけど、さかなクンがあのキャラクターと性格で周りの人に恵まれてきたというのは事実なんだろうなということが伺える。