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ブルドーザー少女のkissenger800のレビュー・感想・評価

ブルドーザー少女(2021年製作の映画)
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インタビューで監督(&脚本)が主人公タトゥー設定と重機の絵面から逆算した的なことを答えていて要はワンアイデアもの、付け足すならヒロインの力で牽引する系で、うかうかインディーズ作に手を出す以上このぐらいの仕上がりだからって文句言わないのが人類の約束だし、まあいい俺はいいけどYAZAWAはどうかな。ぐらいの総合評価。

邦画でこの内容ならもっと文句言う気はするけど逆に仁川舞台のヤングケアラー、テーマは「vs社会」ってお題で本邦クリエイターおよびプロダクションはこのレベルを世に問えますか。と聞いてよく、生煮えだろうが制作者の言いたかったことが具材にゴロゴロ見え隠れするのがお隣の国らしい真摯さまたは面倒くささ、という感想です。

仁川、空港の町であると同時に移民の町でもあるので、その意味日本で近いのは上野ですかね。ちょっと前までなら韓国社会が異邦人に向ける視線の冷徹さ、みたいな分かりやすさがトッピングされていたであろうところ、階級社会では一度烙印を押されると無理ゲーである。という本作の1周まわってちょっとだけ先を行くドメスティック限定筋書き、隣の芝生ならではの青さに見えました。
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